ソロ送別会は異常ではないか おひとり様ブームの末が恐ろしい




ソロ送別会は異常だと思う

NHKのニュースで『ソロ送別会』なるものが最近の飲食店で受けられるとして取り上げられていた。

 

会社員の男性が花屋で花束を買い、向かったのは予約していたとある飲食店。

そこで男性は店員により送別会プランなる特別なコースで送別会をされる。

食事が運ばれプレートにはねぎらいの言葉が書かれていたり、ケーキにも送別用にデコレーションされたお別れ用の文字が書かれたお祝いケーキでした。

NHKニュース:http://blog.livedoor.jp/ninji/archives/53196092.html

 

最後に男性は店側が用意した、”今までご苦労様また飲みに行こう”などと書かれた寄せ書きを手渡され店の通路で店員数名がお見送りと共に男性が店に来る前に購入した花束を受け取るという一連が『ソロ送別会』として利用される人が増えているという。

 

ひとりで自分のために送別会を開いた理由として繁忙期に退職したため、送別会が開かれなかったからという理由らしい。

 

独り焼き肉屋一人カラオケとは違い私はこのニュースを見て虚しくなったのと、ひとりですることではない、ちょっと異常ではないかと感じてしまった。

 

やっている本人が楽しく満足しているようなので、個人の自由ではあるが知りたくなかった事実でもありました。

個人的にNHKがこれを取り上げたのも驚きましたが…。



なぜソロ送別会はおかしいと感じるのか

一人で何かをするのには私は良い動きだと感じていました。

 

日本人は団体行動が好きな人種だなと感じていたので、1人でも周りの目を気にせず楽しめる風潮が出てきたのは個人の行動に自信が持てるようになってきたからとも思えるからです。

 

このお一人様の原因とされているのは出会いがなかったり今の社会システム的に友達ができなかったり、また人付き合いが面倒だな思い孤独になられる方が増えてきた。

それならもういっそ一人で楽しもうというのが大きな一因ともされています。

 

焼き肉屋さんやラーメン屋さんなど一人では行きにくい飲食店やレストランに行ったり、カラオケなど団体で行くものと考えられていたのにも『ヒトカラ』と称して行く人も珍しくなくなってきています。

でもこれらは逆に普通の事をしているようにも思います。

ひとりで食事に行っても何の問題もない、ひとりで歌を歌いに行って歌の技術を上げに行くのも納得です。

ストレス発散にもなりますしね。

 

今までこういった文化がなかったから取り上げられ名前が付けられたが、ソロ送別会だけは異臭を放っているように感じます。

 

送別会は誰かが誰かを送り出す”会”です。

パーティーです。

 

お家やお店で勝手にする一人パーティと違ってこのソロ送別会はお店の人を巻き込んでなされています。

 

会社・職場の人に今までありがとう!これからも頑張ってねと今までの働きを感謝され、立ち去ることをお祝いする会なのにそれが誰からもされないので飲食店を巻き込んで大げさな”ごっこ”をしているように感じます。

(ちょっと言い過ぎかもしれない、ごめんなさい…。)

 

一人で送別会のをするために予約した飲食店の店員さん(おそらく初対面)に送り出されても違和感しかない。

今まで別に一緒にも働いてきていない人たちに今までありがとうなどと書かれた寄せ書きを貰っても果たしてそれは心に響くのだろうか。

しかも自分で買った花束をその店員さんたちから贈られる。

 

もう最初から自分から自分へとして花を買って欲しかった。

 

ひとりで満足したいからといわれれば何も言えたことではないですが、メディアがこういう実態を報道し知ってしまった今、全然知らない人なのに見たとき悲しくも虚しくもなりました。

ここまでくるとひとりなんとかっていうのも異常な方向に突っ走ってきているのではないかと感じてなりません。

 

そもそも送別会を誰にも送り出してもらえなかったから、自分でしているわけです。

つまり誰かに本当は送り出して欲しかったのに、ソロですることで満足を得ようとしている。

 

そこまで送別会したかったんだとも感じちょっとかわいいなとも思いましたが。

 

送別会は誰かに送り出された方が絶対いいと思うからこんなことになるくらいなら繁忙期でも時間がたてば落ち着くはずなので、退職される方がすでに退職されてもその繁忙期が終わってから送別会してあげて欲しい。



飲食店が企画するほどソロ送別会が流行っている理由

ここからは完全な考察ですが、日本人がひとりで何かをすることに抵抗が無くなってきつつあるがその目的が変わってきている。

 

今までは一人で楽しみたいために『おひとりさま』という言葉が流行るほど一人行動を楽しむ風潮が出てきていたが、それと同時に問題視されているのがコミュニケーション不足。

 

コミュニケーションをとるよりも一人の時間を楽しみたいのが従来の『おひとりさま』行動だったが、『ソロ送別会』の裏側にあるのはコミュニケーションをとれなくて一人で楽しむしかなくなってきているという現象から来ているのではという見解。

 

NHKで報道された男性は繁忙期で送別会をしてもらえなかったからと説明していたが、私のいた会社の先輩が退職して1ヶ月経ってしまったがそれから送別会を開いたこともありました。

理由は同じでその方が退職されたときはまさに会社は繁忙期だったためできなかったんですね。

 

送別会云々は会社の事情によりけりかもしれないが、個人個人のつながりが気薄になってきているため自分で自分のお祝いをしてあげたいという気持ちにもつながったんじゃないかな。

 

この社会に出てからのコミュニケーション不足が社会現象なほど多くの日本人が陥っているため、一人で楽しむしかなくなった民の行動が加速し始めたことに気付いたサービス店が手を付けたようにも感じました。

 

これとは逆にコミュニケーション不足により『ランチメイト症候群』と呼ばれるひとりで食事をとることに恐怖を感じる症状を持つ人もいる。

その結果便所飯といわれる行動をとる人が続出しているとニュースにもなったが、もしかしたらこういう人たちが開き直った結果もつながっているのかもしれない。

 

一人でパーティーや送別会などを外でする人が増えてきたのを感じ取りいくつかの飲食店で『ソロ送別会』という見ている第三者側は虚しくなるサービスに需要を感じたのではないだろうか。