チューインガムの作品で有名なダン・コーレンの作品をロンドンで見てきた 『American artist Dan Colen』

ダン・コーレン

イギリスの都心ロンドンにあるイギリスの現代アーティスト・ダミアンハーストのアートコレクションから集めた作品のためのギャラリーNew Port st Gallery』でダン・コーレン(Dan Colen)の作品展を見てきた話です。

 

2018年のイギリス留学期間中に2回見に行きました。

 

 

今回そのギャラリーで撮影したダン・コーレンの作品を交えながら、どんなアーティストなのか書いていきたいと思います。




ダン・コーレンの生い立ち

ダン・コーレン(Dan Colen)は1979年にアメリカのニュージャージー州・レオニアで生まれた育った、アメリカンアーティストです。

2001年にロードアイランド州のデザイン大学でBFA(Bachelor of Fine Arts)を取得。

BFAとは美術か芸術大学また短大で所定の単位を取得した卒業者に送られる美術専門の学位のことです。

 

コーレンは2人のアーティスト仲間がいました。

写真家でコラージュ作家でもあったダッシュ・スノー(Dash snow)と現在も写真家として活動しているライアン・マッギンレー/マッキンリー(Ryan McGinley)。

2007年にアーティスト仲間でもあり親友でもあったスノーとコーレンはニューヨーク市マンハッタン区のダウンタウンであるSoHoという街にあるJeffrey Deitchギャラリーで大量の電話帳を裁断したものを部屋一面に敷き詰めたインスタレーション作品で評価されました。

 

作品名は『Hamster Nest

出典:http://deitch.com/archive/exhibitions/nest

コーレンはイギリスの日刊紙「The Guardian」で『ポストポップニューヨークの悪ガキ』と掲載された。

親友であったダッシュ・スノーは2009年7月13日にヘロインの過剰摂取で27歳という若さで亡くなられています。

スノーの死がコーレンに大きなショックを与え、これを期にコーレンも自分が行っていた薬中毒に終止符を打った。

 

薬については覚せい剤かまでは分かりませんがおそらくスノーと同じくヘロインをしていたんじゃないかと思います。

 

現在はニューヨークに在住です。



Dan Colenのインスタレーション作品

 

カメラに収めきれない巨大な作品です。

汚れたアメリカの国旗のうえに巨大な四角い岩がのしかかっています。

 

スクービー・ドゥー

アメリカの人気アニメの犬のキャラクター『スクービー・ドゥ』がポツンとうつむき加減で立っていました。

この作品は天井に設置されている可動マシーンに繋がっており、微妙に動いていました。

 

あの陽気なキャラとして何となく知っていたのですが、すごく悲しそうな目に見えました。

ビンとガラスで作った煙草の吸殻

スクービー・ドゥの後ろの壁側にガラスで作られたタバコの吸い殻が平場っており、またぐにゃりと凹んでいたり割れたように溶けているボトルビンが散らばっていました。

 

この作品は個人的にすごく好きでした。

タバコかなって思ったらガラスだったのでゴミのモチーフなのにキラキラつやつやしててきれいだったんです。

 

大量のスタッズパーツ

遠めだと分からないですが近づくと大量のスタッズパーツが敷き詰められていました。

上はきれいに整列していますが下にいくにつれてスタッズパーツの並びに乱れやはがれたようにみえる貼り方をしています。

 

一緒にこのギャラリーに行った友達が服飾関係の子でスタッズパーツは1個でも高いのにこんなに大量に使うなんて考えられないと言っていました。

 

スタッズパーツとは服やカバンなどに装飾するためにあるアクセサリーパーツです。

四角い銀色のものが使われていました。

 

絵画作品のマチエールが分厚い

絵画作品

この作品のシリーズもダン・コーレンの作品で有名です。

いろんな色が混とんと混じっていて油絵の具がべっとりと分厚く塗られています。

それと一緒に靴や植物、バケツなどの絵の具以外のものが一緒に張り付いてそれらも絵の具塗れになっていました。

絵の具にまみれた靴

とても大きな作品で畳3つ分はあったと思います。

それが白い清潔感のある壁で作られた空間に強いインパクトをの発揮していました。

 

有名なチューインガムの作品

コーレンの作品で有名と言われている(らしい)チューインガムの作品はガムをくっつけたキャンバスを壁に展示し風船の形をしたガラス作品と木の椅子が部屋全体をぜいたくに使って空間アートを完成させていました。

コーレンは2006年にチューインガムを絵の具の代わりとして絵画に使い始めました。

 

ちなみに私が勝手にチューインガムの部屋と名付けてましたね。

すごくポップな色合いの作品で急に部屋が明るくなったように感じました。

 

部屋に入って一番に目に飛び込んできたのはは椅子と風船をガラスコーティングしたインスタレーション作品。

 

とにかくかわいいしテンションの上がる部屋でした。

チューインガムの部屋

キャンバスにはガムのがくっついている作品だったため、この風ガラス風船ももしかして風船ガムを表現しているのかなと連想されました。

このギャラリーですがレセプションが一切ないため作品のコンセプトなどが分かりませんでしたが、想像力を掻き立てられます。

 

そして壁に展示されているキャンバスを遠目で見ていたのですが、不規則な形でカラフルなドットの作品だと思っていたのですが。

近くで見ると噛んだ後のようなチューインガムが無数に張り付いていました。

キャンバスにガム

人によったら汚いと思われる作品。

だからこそ心惹かれましたね。

さっきのガラスで作られたタバコの作品もそうですが街を汚しているゴミを美しいと思わせる見せ方に変えてしまっています。

 

遠目で見て美しく見えて近づいてきたらゴミだったなんて言う斬新な裏切りを想わせてくれる。



裸の白人が脱力している

この作品は精巧な創りにとにかく驚きました。

白人の男

腕や足にはピノキオのキャラクターなどのタトゥーがされていていました。

ジミニー・クリケット

ダン・コーレンはピノキオの世界観を作品のコンセプトに使ったほど興味があるようで、こんなところにペイントしているのはお気に入りなのかと思われます。

 

ドールの髪の毛や瞳、肌質から分かる毛穴や血管、体毛などがリアルすぎて生々しかったです。

この作品の真意は分かりませんが、薬か何かしているような目のうつろさと口のだらけ具合。

 

何ともなまめかしい作品でした。

 

ダン・コーレンはネオポップアーティスト

この部屋を含めおそらくアメリカのアニメキャラクターを具現化した作品やキャラクターのシルエット通りにくりぬいた壁があったりし、若干オタク要素を感じる作品もありました。

さっきのスクービー・ドゥの様な世界観です。

くりぬかれた壁とロジャー・ラビット

私は最初イギリスの現代アーティストであるダミアン・ハーストのコレクションギャラリーで展示されていたので彼も現代アーティストだと思ったのですが、どうあらネオ・ポップアーティストと言われているようです。

ほとんど同じようにも思いますが、ネオとはギリシャ語で『最新』という意味です。

おそらくそこから来ているんじゃないかな。

 

日本でいうとこのネオ・ポップアーティストと言われているのが村上隆さんです。

 

村上隆さんのアート作品でもアニメやポップ・サブカルチャーを軸にしたジャンルを考えるとネオ・ポップという聞きなれないアーティストジャンルがしっくりきました。