ロンドンのデザイン・ミュージアム【 Design Museum】

いろんなイギリスの博物館や美術館に行ってきましたが何とも洒落ていて、すっきりとした空間を保った博物館です。

展示されているものも量より質といった感じで厳選し展示しているのでその分一つ一つが印象に残りやすいなと感じられました。

 

外に出るとすぐ公園なのでふらりと立ち寄る方も多いようです。

 

イギリスのこういう生活と美術館や博物館が近い関係にあるのはほんとに羨ましい文化です。

 

そしてこちらの入場料は無料でございます。

イギリスのほとんどの美術館や博物館は入館無料です。

気軽に入れるのは何とも素敵なシステムです。(´▽`)



デザイン・ミュージアム

イギリス・ロンドンのケンジントンにあるデザイン博物館

ケンジントン通りからホランド・パークという公園の中に入ってすぐにありました。

デザインミュージアムの外観

デザインといっても主に工業機器や工業品のデザイン、つまり電化製品のデザインの歴史などを中心としたものが展示されており、過去から現代に渡っての展示がされていました。

館内はとても清潔感があり、過ごしやすい空間です。

デザイン・ミュージアムの内観

ミュージアムに入ってすぐのエントランスから2階に向けて撮影した内観の写真です。

見るからに楽しそうなのがちらほら見えてます。

内観は見ての通り明るめでとても清潔感がある造りでした。

 

フェラーリがメインといってもいいグランドフロア

フェラーリ

日本では地上に面したフロアは1階ですがイギリスやオーストラリアなど他の国ではグランドフロアと呼ぶらしく、私たちにとっての2階から1.2.3…と数えられます。

まぁ余談は置いておいて、このグランドフロアはそこそこ広々とした空間を設けてあるのですが階段付近にたくさんステッカーが貼られたこの黄色フェラーリの展示が目立っており、奥にデザインに関する専門書から子供でも読める絵本などが売られている本屋さんと同化しています。

本屋さんと書きましたが、お土産エリアというより、デザインに関係する本や資料をメインに置いていて個人的には本屋さんだなと感じました。

大きな駅構内にあるような、あんな感じの本屋さん。

 

ここでミッフィーちゃんの絵本がとても気になったのですが、立ち見して帰りましたね。

オランダ人の作者ディック・ブルーナー。

近年亡くなられたのがとても残念でした。

 

彼の限られたモチーフでの表現法、無駄が一切ないスマートなデザインはキャラクターの可愛さを強調させいて、ほんとに人気になる理由が詰め込まれています。



子供用の絵本のように簡単な英語で書かれた本を1冊買うのはとても英語の勉強になりますし、その上絵本と呼ぶにはデザイン性が優れたハイクオリティなものなので、もしお立ち寄りになられたら手に取って買ってみるのもいいのかもしれません。

デザインの歴史に触れる

現代の製品

展示の仕方が雑誌の表紙にもなりそうだなとみていました。

この展示は現代の日用品が主ですね。

歴代のゲーム機器

写真奥から最古のデザイン手前側にかけて新しいデザインのゲーム機になっています。

こう見るといかに小さくしようと試行錯誤されてきたのが感じられます。

ゲームはあまり詳しくないのですが、こういった日常で使っている遊び道具やパソコン、掃除機など形のデザインの歴史を見るのは興味深かったです。

パソコンのデザインの歴史

工業デザインの中でも形や機能が最も発達したものといえるパソコン。

それと隣にはテレビ。

基本的な部品は同じなのにこんなにも印象がかわるものなんですね。

 

戦争とデザイン

歴史に関わるデザイン

デモ活動や武器、紙幣など近代で起こったこととそのことに対してのデザインの関り方なども取り上げられていました。

殺すか癒すか

第二次世界大戦中またはその直後に作られた2つのデザイン。

写真上段にある負傷した人を助けるために作られた木製の人体補助装置。

ギプスのような役割をしているように見られます。

ここでは”癒し”と書かれている。

 

もう一方は人を殺す目的のために製造された銃。

 

この二つはそれぞれその目的に応じた働きにおいては成功している。

ただ、銃の目的である人を殺す道具。

その製造を手掛けたデザイナーは自分の製品がどのように使われるのか、最終的な責任があるかどうかの問題について述べられています。

 

こちらがその時使われていた銃と人体補助(ギプス)

銃と人体補助装置

この展示内容は刺さるテーマでした。

 

デザインとは

デザインとは、見た目がかっこいい・可愛い・おしゃれなのどの視覚的感覚が強いかもしれませんが、

本来は使いやすさ・機能に優れた・環境に良いのかなど人が使う上で利便性によいものかという意味です。

 

例えば傘の形一つでもデザインです。

持ちやすく、素材は片手で持っても疲れないように軽くし、雨を防げるだけの大きさの傘がある。

広げたままでは邪魔なので閉じるための機能をつける。

これがデザインなんです。

 

私たちの日常を助けたり、便利にしたり、楽しく愉快にさせたりするデザインもあれば人を殺し傷つける目的としたデザインもある。

 

デザインの見せ方をデザインする

デザインの年表

何年にどんなデザインが発達したのか、また誕生したのかなどデザインの歴史を記載している壁ですが、かっこよすぎる…。

見せ方はさすがデザインミュージアム。

デザインを紹介するにもデザインするあたりはしっかりとこのミュージアムのコンセプトを踏んでいるようで感心しました。

 

立体デザインが面白い

2階の内装

グランドフロア(1階)に比べ上の階はやや暗めですが展示物に当てられているライトははっきりしていますので、気にはなりませんでした。

ぎゅっといろんなものが詰まっていて、充実していました。

建築デザインやプロダクトデザインなどの立体製造品の模型などもあり、面白かったですね。



普段ビルや建物など背の高い巨大なものを上から見ることはありませんが、まぁ大体は四角い形がそびえていると無関心でした。

ここでは建物の造形をどう美しく見せるか、町や暮らしを近代的に作ろうとしてる建築デザイナー、またプロダクトデザイナーの発想が感じられました。

 

思わず撮ったプロダクトデザイン。

プロダクトデザイン

あまり詳しい分野ではありませんが美しい形です。

形に無駄がなく洗礼されていて好きですね。

 

デザインミュージアムとてもよかったです。

アートが好きな自分からするとカテゴリーが似て非なる博物館でしたが楽しかったです。

 

私自身、日本の五美大展に何度か足を運んだり、関西でも美大生の卒業展示会にも何度か見に行きましたがそこのプロダクトデザインエリアを思い出しました。

私たちの生活に欠かせないものの形がどんな形、機能、重量、素材など様々な面での試行錯誤の末に誕生したものに私たちは会っていますが、その工程や工数は計り知れないでしょう。

そのできたものが世に出されますが時代の流れでまたデザインは変更されたり抹消されたりせわしなく変わっていきます。

日本にもこういったデザインやプロダクトの製作工程などが見られる施設がもっと欲しいものです。

 

生活に関わっている物のデザインの移り変わりや、またそれをデザインする意味について取り上げられているので改まりました。

 

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