【Tate Modern】イギリスの現代アートのためのおすすめ美術館テート・モダン

1日住みたいと思えるほどの美術館

テイト・モダンの入り口

私の大好きな現代アートの世界。

テート・モダンはその他に紹介した現代美術に特化した美術館のボスのようなところでした。

 

 

その他の現代アートを主軸に展示している立派な美術館はロンドンにたくさんあります。

マニアック向けの現代アート美術館【サーチギャラリー】についてはこちらから

現代、古典、西洋といろんなアートが一気に見られる美術館【テート・ブリテン】についてはこちらから

 

 

マニアックな現代アートよりも今を活躍する世界で有名な現代アーティストや

また過去の現代アート、たとえばダダイズムの時代の作品などがあったり昔の現代アートの作品も展示されていて、むちゃくちゃ楽しかった美術館です。

 

【マメ解説】

ダダイズムとは既製品や他人の美術品にサインや落書きをしてそれを作品だといっていた時代があるんです。

有名なのがモナリザに髭を描き加えたもの。

 

何ともでたらめな時代ですが年を追うごとに惹かれた時代です。

 

テート・モダンに展示されていたもので誰もが一度は美術の教科書で見たのではないかと思うこの作品。

作品名『泉』

制作者マルセル・デュシャンが男性用便器に名前と製造年を記載しただけのものです。

この『泉』は現代アートの起点ともいわれており、芸術の概念や制度自体を問い直す作品として知られています。

※一部Wikipediaから抜粋

 

 

テート・モダンは私が通っていた学校から少し距離があったので行くことを遠回しにしてた美術館でした。

美術館の場所はテイムズ川付近に建っていて川からの強い風が吹きやまない場所で凍えながら行った記憶があります。(´Д`;)

美術館前の通りから撮影したテイムズ川

 

場所も有名だし、周りは都会になるのか人通りが多い、案の定館内も人でに賑わっていました。

 

そしてここももちろん無料で入館できます


この美術館一言でいうと1日住めます!

ほんとには住めませんよ、それくらいの気持ちでした。

私は丸1日飽きることなくいれましたので、その魅力をお伝えしたいと思います。

 

くつろぎ、遊べて、食事も困らない

建物がとても大きく最上階はレストランになっています。

一日いることを想定したようなサービスです。

2階の通路から撮影

1階にはオシャレな形の遊具があります。

多くの子供たちが遊んでいたので、ほかの美術館では見ない光景です。

 

日本に比べ美術館の歴史が深いので若者同士や親子で美術館に行くことは日常的のようです。

私たちでいう遊園地や映画館などに遊びに行く感覚が、イギリス人にとっては美術館に行くといえるくらい身近な存在のようです。

 

中は大きく2つのエリアに分かれていてこれらの渡り通路でその二つ行き来するような造りになっています。

 

素晴らしき現代アートの世界を満喫

巨大立体アートのオンパレード

部屋の隅に配置されたインスタレーション

 

白い砂と石、粘土質のもので造形した作品

 

展示部屋の様子

 

こんな巨大な作品がいくつもあり、作品それぞれの世界観が喧嘩しないように十分に間隔を設けて展示されていました。

イギリスはどの美術館に行っても中の広さと作品の充実さに驚かされます。

 

空間がゆったりしていることで見ている側にとってもそれぞれの作品の世界観にちゃんと区切りをつけてみることができるので、どの作品に対してもすっきりした気持ちで見ることができました。

 

インスタレーションや巨大立体造形物を展示するうえで空間の広さは必須です。

これがないと作品を殺してしまうので、日本では小規模な品数でしか展示できないのが現実です。

 

美術館の広さは大きなメリットだし、町のギャラリーではできない、美術館だからできる展示法ですね

 

もちろん平面作品や小さめの作品もあるのですがここまで巨大な作品を広々とした空間にたくさん展示できる美術館ってそう多くはないです。

 

素晴らしいの一言に尽きます。

 

ジャガイモの形を模した巨大な作品

 

1部屋を占領したインスタレーション

 

大きな作品や空間を使って表現するインスタレーション作品は我々の生活にとっては遠い存在のものでもあります。

美術館に行かないと見れないし、そこでしか生まれない感情や、吸えない空気感、新鮮さ、刺激。

 

普通の日常生活を送っていてもなかなか感じられない気持ちに誘ってくれるのは、ほんとに楽しいことでもあり、また複雑な感情も芽生えるので使っていなかった頭が活動を開始する菊花にもなり、そこも私は美術館に行く魅力の一つだと思っています。

 

現在アートらしい世界観 変態チックな馬

上からつるす展示法って面白いですね。

 

インパクトの強い作品だったのでアイキャッチにも使用してみました。

 

何とも言えない作品です。

作家って良くも悪くも常識的ではない、変態であるのが前提ですが、

特に現代アートの分野はこういう変態さを包み隠さずダイレクトに表現している人も多いので見てて楽しいです。

 

ここだけで十分!テート・モダンでしか見れない上映室で物思いにふけれる

上下2面スクリーンで別の映像を放送

 

2階に1室の暗い部屋がありました。

 

そこは映像がずっと流れている部屋で、スクリーンから適度な距離をとったところに丸い大きなクッションがありそこに寝ころんで視聴できる空間になっていました。

映像に取り上げられていたのは3人の今の現代アート。

中には英語を話せない人もいて、自分の国の言葉を話していましたが英語の字幕がついていたのですが、

私も英語を学んでいた身であったため話は所どころの理解にはなりました。



それなのに

私はこの上映室にほとんどの時間滞在していました。

ほんとによかったです。

 

その時上映されていたアーティストでアイ・ウェウウェイという中国人の現代アーティストのみ知っていたので

“あー知ってるアーティストが出てるなぁ。見てみるかぁ”

という感覚で眺めていました。

 

その他にも2人のアーティスト含めた計3人にスポットライトを当てた動画になっていて、それぞれ10分から15分程度の動画です。

他の2人はこの放映で知ったのですが、全て見入りました。

この動画を見て、やっぱりアーティストの生き方好きだなと思いました。

 

作品制作って自分たちの内に存在する表現したい思いを形にし、外に出し見てもらう。

そして見る側の心を少しでも動かすもの…。と思ってもいたのですが、この動画を見て思ったのは、

彼らはもっと純粋な境地に立っていた。

 

うまく説明できないのですが、ひた向きに純粋に素材と向き合っていたり、創作した作品が輝ける場所はどこか、など作品に対してまるで我が子のように扱い想い、ほんとに大切に育てようとしていると感じられました。

 

物を作っていて成果にならない、お金にならない、人に認めてもらえない。

作品を作っていて、一番といっていいほど嬉しいのは自分の作品が認められたり、評価されるつまり認証欲求が満たされたとき

自分の作品なので、自分が認められたことにもつながるのでとても嬉しいはずです。

 

ですがこの3人の現代アーティストたちの共通点は、そこに重きを置いているようには感じられなかったのです。

もっと自分を見つめてもっと作品を見つめて、作品を作ることにを感じました。

 

 

少なからず彼らにも認証欲求はあるはずですがこの映像から分かる趣旨は別の角度から攻めた取材で面白かったです。

 

すごくいい映像でした。

この映像はおそらく期間によって変わると思いますので、今言ったらまた別のアーティストの動画に出会えると思います。

 

クッションの上で横になりながら眺める体制で見れるのでゆったりできますし、部屋は暗いしムービーも短いので居心地がいいです。

この映像部屋のみ訪れるだけでも十分すぎる価値がある美術館だと思います。

 

出会いたかった絵画作品がここにあった

立体と平面を混合させて展示

 

私とても好きなアーティストがいるんです。

イギリスのアーティストではないのですがここで彼の作品が見れてとても幸せな気持ちになれました。

Marathon 1948年

ロシア出身の画家ニコラ・ド・スタール(Nicolas de Staël、 1914年1月5日 – 1955年3月16日)の作品。

 

パリで絵画を学び活動し、最期はフランス南部の宿泊していた部屋の窓から投身自殺した作家です。

一説によると酔っぱらっていて誤って落下したのではという説もありますが、真相は分かっていません。

 

ここ、テート・モダンに展示されていたこの作品は抽象作品で絵の具でマチエールという絵の具を塗り重ねることでできる層を作る表現法でその色彩感覚は重苦しく暗い印象を与える作品です。

 

彼の抽象画のほとんどがこのような色彩ですが、私は不思議といつまでも見れますし、時間が経つとまた見たいなと思ってしまいます。

主印象の中にも安らぎを感じます。

抽象画だけでなく具象画も描いており、彼の作品からは誰もが持っている寂しさを作品が共有してくれるような

そんな気持ちにさせられます。

 

パリに行ったときにポンピドゥーセンターという奇抜デザイン建築の現代アートを中心とした美術館でも

ニコラ・ド・スタールの抽象作品がありました。

そのことを思い出しながらここでも展示されてて嬉しいなと作品との出会いを楽しみながら見てましたね。

 

美術館に作品を見に行く理由

おそらく美術に触れるってとても複雑な感情になると思うのですが、そうならないために我々はよくわからない感情、また言葉にできない感情になった時一番近しい気持ちに寄り添って表現しがちなのではないかと思うことがあります。

 

例えば、有名な絵画作品を見て“美しい”と思っているけど、もっと深い感情があなたの心をとらえているはずなんですよね。

でもその気持ちの名前がわからず表現しきないから、自分が知っている感情に一番近いカテゴリーに無理やり入れて自分を落ち着かせているんです。

 

それが一番楽だし、わかりやすい。

人は混乱を避けますが、アート作品は私たちに常に楽しい混乱を与えてくれているんですよね。

そのチャンスを知らず知らずのうちに打ち消していたと思うともったいないことです。



アートだけでなくそんなのたくさんあるだろ?とも思ったのですが。

例えば

旅行先で見たことのない景色を見たとき、

食べたことのないおいしいものに出会ったとき、

また対人関係でも自分にない感覚を持った人と出会ったときなど、

 

日常でも身近に刺激的な気持ちになれる瞬間ってたくさんあるのですが、アートは歴史と深い関係にあるんです。

風景やその時食べたものってその瞬間のもので、古典アートも現代アートも美術全般その時の事ではなく過去の事、古典に関しては歴史を私たちに時を超えて見せてくれているので、私たちも本能的にそれを感じ取っていると思います。

だから複雑で刺激的な気持ちになることもあるのではないでしょうか。

 

 

また歴史を伝える作品でなくても

作品を見る行為は、人が制作したものなのであその作品を通して作家との間接的な対人でもあります

 

ただ対人というと向かい合っている意味ですが、アートに触れるのは作家の内心に一方的に関わってしまうということでもあります。

会ったこともない、もしくはすでに亡くなっている作家の内心に触れる。

 

対面で合っているならば会話でコミュニケーションをとれますが、作品を見ることは作家の一方的な投げかけを受け止めないといけない

これに似ているのが読書もそうですね。

 

美術館に行くってことは、自ら望んでいるので自発的な行動で私たちはアートの世界、作家の世界に入り込んでいます。

一方的に関わりにいっているが、一方的に世界を投げられる関係。

 

疑問に思っても、なんで?どうして?これなぁに?と目の前の作品に聞いても答えてくれません

 

 

能動的にこの関係と、そして複雑な気持ちになる空間を無意識に求めていることが美術館に行きたくなる理由の一つではないかと思います。

 

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