イラスト・絵がうまくなるためのレクチャー本がメインですが、参考になる画集や写真集、デッサン本など交えてお勧めしています。
どの分野に力を入れたいのか
- 人物
- 動物・幻獣
- 背景
- ロボット・メカ
- 骨
と5つの分野に分けて参考になる本についてまとめています。
絵を描くうえでうまくなるのはとにかく観察して記憶して描いて描いて描きまくるしかありません。
手がなれ頭でモチーフや想像が具体的に記憶され、そして実践を繰り返すことで描くことになれるのでどんどんうまくなります。
その絵がうまくなるための手助けになるような資料や参考本は何冊か持っていますが、本当に重要だと実感できます。
気になるところから読む
人物のための参考本
Amazonレビューで最も評価の高いヌード本です。
イラスト向けの画になる構図が詰まったポージング本です。
この本はシリーズでいろんなモデルがコンセプトを変えてポージングしているので、気になるシリーズを手に取っても良いと思います。
こちらはその中でも一番人気がありオーソドックスと言える内容だと思いました。
特に椅子に座っている足の構図などは勉強になりました。
モデルの女性も身長が高めで体のパーツバランスも良く健康的な肉付きから平均的な肉体美を学べる一冊です。
このスーパー・ポーズブック全てに言えますが1つのポーズをいくつかの角度で撮影して載せているので絵描きが欲しいポーズ参考になる構図が見つかりやすいです。
こだわりのあるシリーズです。
個人的におすすめのヌード本です。
モデルの女性は身長156センチ程度でやや身長低めでありますがポーズに関してはピカイチだと思いました。
少し筋肉質なので女性の筋肉について学びたい人には面白い一冊です。
ヌード本なので中身は98%くらい全裸なのでレオタード着ているページをのせさせていただきます。
モデルの女性がバレリーナ経験があり、一般人ができないような柔軟なポーズやアクロバティックな動きをとらえた一冊で私自身ドローイングの練習として2週くらい回りましたね。
1冊に800~1000ポーズ程あるので1ポーズ1ポーズを初めから最後まで描き切るころにはかなり線の描き方や筋肉の捉え方などが変わってきました。
アニメーションのように1連の動きを連射で捉えたページもいくつかあるので人の体の動かし方についても学べる一冊です。
3人の絵描きがアニメのデフォルメ調に人体の描き方について解説している本です。
初心者~中級者向けけなキャラクターデッサン本だと個人的には評価しますが描き手が変わるので結構どのレベルの人でも参考になる一冊だと思います。
男女での肉付きの違いや、赤ちゃん・幼児・少年少女・青年からお年寄りなどの年齢別による姿勢や骨格、顔の描き方、また筋肉質人、細い人、太い人など体系や身長も描き分けており学ぶものが多く詰まった本だと感じました。
キャラクターを独自で考えて描いてみたい人や年齢や性別、体系を描き分けたい人にはお勧めです。
リアルな人物を追求しつつどこかイラストチックさを加えたバランスの良い王道的なデッサン本です。
絵柄は良くも悪くも特徴がないので絵描き側の主張する絵柄を感じなかったので変な癖がつかないとも思いました。
厳選された線で表現したり、または影やしわなどを描き込んでと面を意識させる立体感を演出する描き込みまでとキャラクターに命を感じる描き方をされています。
リアルでありながらデフォルメ感が残っているので、絵柄も安定感があり万人受けするものです。
描き手の画力が高い分ただ模写するだけでも人体や顔の描き方は相当力が付きます。
これはアニメの原画本です。
このビジュアル本ですが、絵柄に癖がありますがアニメーターならではのキャラクターの動かし方を追求した描き方が事細かに乗っているため、動きのあるイラストやアニメデフォルメされた体系のキャラクターを書きたい人には大変お勧めです。
特に個人的に言いたいのは線の描き方がアニメーターならではの生きているような線で、さらさらっと描いたようなのに的確に形をとらえていてかっこいいです。
このアニメの主人公たちが小学生か中学生くらいの人たちなので描かれているキャラクターはそれが中心です。
どうやらかなり手練れたアニメーターさんが関わった作品のようで(アニメーターを良く知らないので汗)このビジュアル本からは画力のすごさに圧巻しました。
アニメーションの原画本なので演出の効いたかっこいいシーンのポーズや間抜けな顔、シリアスな場面での演出などが勉強になりますし、キャラクターだけでなく爆発シーンや街並み、乗り物などの描写も載っているので面白いです。
乗り物や街並みと人物の大きさの比較や実際に同じ世界でこれらを描くとチグハグが生まれます。
この本に関わらずアニメーションの原画本はイラストを描くうえで一押ししています。
デッサンや構図、そしていろんなモチーフとの大きさ比較、キャラクターの魅力的な描き方が詰まっているので、自分がなりたい絵柄のアニメーターの本があればそれをひたすら練習するのもありです。
もしくは実際にアニメをコマ送りにして模写するなど実践してみましょう。
人物デッサンがうまくなりたい、リアルに人物が描けるようになりたい人はこちらの教材がおすすめ。
動物・恐竜のための参考本
ドローイング本ですが動物の資料として私は使っています。
150もの動物のいろんなポーズを精密に描かれており、著者のデッサン力も確かです。
骨格や筋肉の動きが分かるようなねじれ(動き)を意識したポーズと静止のポーズどちらも描かれているのでかなり勉強になりました。
動物の種類や特徴・習性などの説明テキストにありちょっとした図鑑感覚です。
また足先、目、おしりなどのピンポイントで気になる部位を取り上げているものもあり、その動物がよりリアルに描けるような知識がぎっしり詰まっています。
空想の生き物がたくさん描かれた本ですが、実在する動物の骨格の構造を学んでいないと描けないレベルです。
恐ろしい画力レベルで現在実在する動物や恐竜を元に空想の生き物を描いた作品がたくさん描かれている本です。
骨の構造や、筋肉の造りから分かる体の曲線、体毛、甲殻などもしっかりと研究されているのが伺えます。
カラーページも多いので色彩の勉強にもなります。
空想の生き物を描いたカラーイラスト本というより図鑑みたいな本です。
リアルに描いた絵とデフォルメが利いた絵があり、描写もとても精密です。
下描き段階の線画、清書した線画、そして着色したキャラクターが載っているページもあり、描かれ方の工程が見れるため盗む部分がたくさんある本だと思いました。
ゲームなどのキャラクター設定のようなイラストで、式さも水彩画の様で透明感があります。
背景と色彩のための参考書『アナログ&デジタル』
背景や色彩に関してはプロの画集や描き方本をみて目で盗むのが一番効果的だと自分で思いました。
デジタル向けの背景の描き方の本についてはどうやってうまく描けるようになるのか、本物のようなまたは雰囲気のある色彩や表現ができるのかが分かるのですが、アナログ本については画集をみて模写することの方が画力向上が確かなものでした。
絵は見て感じて描くことの繰り返し手です。
アナログで学んだ色彩感覚や寮減力の知識はデジタルでも応用できます。
アナログ画
ジブリの背景画として有名な男鹿和雄さんの画集は見ものです。
1と2が現在販売していますおすすめはⅡです。
男鹿和雄展でのみ販売されていた図録も持っているのですが、アニメーターとしてのコンテからの絵を見るのはとても勉強になります。
特に自然をうまく描けるようになりたい人にはお勧めします。
リアルの自然よりリアルです。
日本のアニメ映画で一世を風靡した君の名は。の背景美術画集です。
映画を見たことがある人ならその背景画のすごさをご存じたと思いますが、微細に渡っての日常的な描写から、ドラマチックな背景が詰まっています。
デジタル画での背景なのでデジタルツールで絵を描かれる人にとっては模写するだけでもかなり力になります。
デジタル画
Photoshopで背景イラストを描きたい人には一番のおすすめでが、内容としてはSAIやクリップスタジオなどのペイントツールユーザーにもお勧めです。
ただソフトによってレイヤー分けやブラシ設定などが異なるのですが技術的な面を知りたいならソフトの違いは問題ないでしょう。
Photoshopでのリアルな背景画を描くためのレクチャーはかなり親切にそして内容多めに載っていました。
レイヤーの重ねやぼかし、かすれなどの技法を利用してとてもリアルな背景を描き出しているが、工程はかなりシンプルなものがほとんど。
基礎を組み合わせてプロ顔負けの背景が描けるようになる本です。
プロのイラストレーターが教える背景画の描き方が載っていて、初心者から上級者まで参考になる一冊です。
プロの方でも参考にしている人は多いと感じました。
Photoshop専用の筆の制作方法(雲を描くブラシなど)や、スクリーン・覆い焼き・オーバーレイなどのレイヤー効果の選択の仕方が載っていてとても参考になります。
Photoshopでイラスト背景を描くコツが詰まっているので、描き方の辞書のような感覚で使っています。
フォトショップ向けの背景の書き方の本です。
下描きから背景を塗るプロセスが濃密に詰まっています。
イラストは厚塗り系でデジタル画ですが油絵のような厚みあるイラストばかりでどれもクオリティが高いものです。
著者である『よー清水 』さんはpixivでも有名なクリエイターです。
この本の最大の魅力はイラストの雰囲気、リアルさからくる泥臭さや神聖さなど絵から温度を感じられる手法が丸々詰まっているところ。
イラストで雰囲気を出したい、たった1枚の絵で物語を感じさせたいという人におすすめです。
ロボット・メカニックのための参考本
初心者向けのロボットがかけるとになる本です。
ロボットは簡単に考えると箱の集まりですが、パーツなどがごちゃごちゃしているように感じて難しいです。
この本はステップに沿ってロボットの描き方を伝授してくれますし、影の入れ方なども丁寧に解説されています。
ロボットが簡単に書けるようになれば実践に交えてオリジナルのロボットをデザイン方法や、演出を訴えるためのあえて矛盾した描き方をする方法なども載っていてかなり勉強になります。
ロボットを描いてみたい人で手始めに購入するにはお勧めです。
ほぼオールカラーのSFメカの描き方本です。
SFとあるので内容はほぼ宇宙船の本ですが精密で正確な描き方でパースの書き方や内部構造のイラストは圧巻です。
宇宙船だけでなく電車などの乗り物の運転席、ミサイルや宇宙ステーション的なものもあり内容豊富です。
初心者目線に立ってメカの描き方とデザインの構想の仕方なども具体的に描かれ解説されているのでメカニック、宇宙船を描いてみたい人には一番のおすすめ本です。
これに関しては資料本ではなくおそらくファンのために販売されたエヴァのコンセプトデザインが描かれた本です。
ページ数もそこまでなく、デザインに関わった山下いくおさん、きお誠児さん、のお二人のエヴァ制作のための下描きがほとんどです。
メカニックデザインの勉強としてはプロのらくがきや下描きから見て盗むのはモチベーションが上がります。
エヴァンゲリオンのコンセプトデザインの本なので人体を思わすメカや敵キャラのデザインなどもあり、これらはアニメでは見られない絵です。
描き方本ではないのですが、こういった本からインスピレーションを学んで自分のものにするのはかなりお勧めします。
骨のための参考本
骨の参考本は私は写真集をお勧めします。
人と動物どちらもある骨だけの本です。
めちゃくちゃマニアックですが、この本のおすすめなところは幅広い動物の骨を取り上げられていて普段目にすることのない動物の骨の資料本としてはおすすめです。
動物園で見かける動物から爬虫類に至っても満遍なく動物の骨が掲載されていますが、角度に関しては1~2カット分しかないので構図の勉強にはなりません。
骨の造りを理解しリアルな骨の絵を描く分には十分でしょう。
こちらもかなりマニアックな骨の標本です。
上の『骨から見る生物の進化【普及版】』との違いはこちらは爪や骨格の連結部頭蓋骨などピンポイントでズームに舌写真が掲載されているのとよりマニアックな動物がそろっているところでしょう。
有名どころのネコ科の動物やシカやキリンなどの写真もありますが、マニアックを極めたワニ、ラクダや蛙、モグラなどの骨は本当にかっこよく、骨からいろんなキャラクターデザインのベースが生まれているのではないかとインスピレーションが湧きます。
そして骨構図ですが生きている時の動きを感じられる撮影のされ方をされているので撮影者と著者のこだわりも感じました。
骨を資料として絵を描いていた身としては最高の本です。
少し高額ですが骨が好きならこれだけでも置いておいても良いでしょう。