なぜ日本人女性はチーズが好きなのか 空前のチーズブーム

日本にとって歴史のなさそうな食材・チーズ。

ここ近年に急激なチーズブームとなり、特に日本の若い女性の間では欠かせない食材となってきています。

いろんな観点からなぜここまでブームになったのか分析、考察してみました。



チーズの歴史

チーズ店

チーズは加工食品の中では最古の歴史を持っており、歴史上で作られたとされているのが先史時代にまで遡ります。

先史時代とは文字がまだ生まれていない人類の歴史です。

 

ポーランドで最古のチーズ作りで使用された道具が発見されており、最も古いチーズ製造の証拠とされています。

しかしこの最古のチーズが作られたとされている記録にはいまだ諸説あり、はっきりしていない部分も多いことは確かです。

ポーランドでチーズ製造に使われたとされる道具が発見されるまでは、エジプトとシュメールがチーズの起源とされていたそうです。

ドイツやイタリアでないのが意外ですね。

 

チーズづくりの歴史についてですが、反芻(はんすう)動物の胃でつくった水筒に留め置いた乳が固まったのが始まりとされています。

反芻(はんすう)動物とは一度飲み込んだ食べ物をまた口の中に戻しよく噛んでからまた飲み込む動物のことです。

これは主に牛が挙げられます。

 

そんなチーズですが、南アジアなどと経由して何度かチーズに近い食べ物が日本やその付近に入ってきてはいたが近年になるまで根付くことはなかったといいます。

 

日本と乳製品の関り

牛乳から作られるもの

日本で作られた最古の乳製品は『蘇(そ)』という物で長期間保存できた食材でした。

平安時代の貴族階級ではこの蘇という乳製品は広まっていたようだが武士の時代が来るにつれ廃れていったという。

 

日本では牛の利用として古墳時代後期から農耕や食肉用・牛皮・角を利用目的として家畜されていたが牛乳を搾るという文化はなかったようです。

 

その後も中国大陸から乳製品が持ち込まれましたが上記の原因と同じく牛の飼育よりも、当時勢力を立てていた武士が牛よりも馬を重視したため乳製品を利用する文化が育まれなかった。

 

武士により乳製品が庶民にいきわたる前に廃れててしまい再び日本で牛乳を利用した記録が残っているのは江戸時代中期になります。

 

世界的歴史から見ると先史時代から乳製品の加工が始まっていたのにそのもととなる牛乳が日本でやっと利用されるようになったのがこんなに文明が発達してからになっています。

 

しかし思っていたよりも歴史深く日本とかかわりがあったことには意外でした。

 

江戸時代中期から後期になると薬品として白牛酪(はくぎゅうらく)というバターに似たものが作られて庶民が手にすることもあったという。

普及の第一歩のきっかけとなりそうな牛乳の加工品でしたが、これもまた明治期まで本格的に普及はしなかったようです。

 

日本にチーズが普及したきっかけ

チーズが日本に根付くきっかけとなったのは、北海道。

明治8年に北海道や樺太(からふと)などで牛の家畜化を増やし北海道開拓庁、七重勧業試験場で練乳とチーズを試作したのが始まりと言われています。

 

本格的に日本でチーズの工業生産が始まったのは1930年と近代になってからです。

結構最近ですよね。

 

乳製品やチーズが日本にやってくるまでさまざまな経由の歴史があるが私たち庶民の中で根付き普及し始めたのは昭和に入ってからとなっています。

農林水産省が発表している食料需給表では平成27年には一年間で一人当たりのチーズの消費量が2.4kgとなっています。



日本のチーズの歴史が浅いのになぜこんなにもチーズが騒がれているのか

疑問

ほんとにここ最近といっていいほど、テレビではチーズ特集、お店でもチーズ専門店や、チーズのお菓子、いろんな食べ物とチーズをコラボレーションしたものが増えてきています。

 

歴史を見ても分かるように我々日本人は牛乳を飲む習慣はなく、ましてや乳製品などに馴染みがない文化である。

日本食に乳製品を使った古くからの食事ってピンときませんよね。

それなのに日本に乳製品がここまでブームになるのはとても不思議な現象のようにも感じました。

 

ここまではチーズが日本に普及するまでの歴史についてですが、若い女性の間でここまで騒がれる理由を他の観点から見てみて、それらがチーズが爆発的に人気となる要因になったのではと思い調べてみました。

 

日本の食文化が洋食化する

イタリアのピザ

日本の食文化に洋食が入ってきた。

これは大変大きな影響であると思います。

 

特にチーズの消費量が爆発的に上がったとされる昭和50年(1975年)ごろにピザが入ってきたことにより、チーズの食べ方に魅了されたのではないかと思います。

 

和食にチーズをかけ合わせる発想は今でこそ出てきていますがやはり合わない料理が多いです。

 

ですがアメリカやヨーロッパ、イタリアなどの料理にはチーズをふんだんに使た料理がほとんど。

パンと一緒にバターやチーズをのせて食べたり、ピザやグラタン、パスタにも粉チーズを振りかけたりワインのおともにチーズ…と海外での食文化にチーズはとても深い関係にあります。

 

また洋菓子による影響。

昔の人は甘いものと言えば水菓子と呼ばれていたみかん程度のスイーツ文化だった日本からしたらチーズケーキ、プリン、アイスクリームなどといった乳製品を加工して作られているスイーツはとても楽しい食文化の動きでもあります。

 

そんな外の食べ物が昭和後期から徐々に日本に入ってきて今ではいたるところに洋食や洋菓子のお店があふれかえっています。

 

日本食から洋食文化へと変わって行ったことは日本人がチーズを受け入れ、食べる習慣化につながったと思います。

 

チーズには中毒性がある

中毒性

チーズって中毒になりやすい食べ物とされているようです。

チーズの成分にたんぱく質の一種であるカゼインがその中毒を誘発しやすい成分とされています。

カゼインは体内で消化中に麻薬成分(カソモルフィン)と同じような物質を作り人間の脳に幸福感や高揚感を与える効果があります。

チョコレートみたいですね。

チーズを食べると幸せな気持ちになり、それが病みつきになってしまう理由とされています。

 

チーズは牛乳を10分の1に凝固したもので、単純に考えると牛乳の10倍その中毒性を引き起こすカゼインが含まれているということになります。

 

ほんの少しの量なのにもっと食べたくなる成分がたくさん詰まっているんですね。

 

チーズの味覚と女性の味蕾

女性の味覚

食品にある基本味の甘味・旨味・塩味・苦味・酸味のなかでも甘味と塩味の数値が同等レベルだと病みつきになりやすい傾向があるとされています。

 

チーズのほとんどはその2味バランスが同等であり、人間にとっておいしい味と認識されています。

 

また味を感じる舌にあるざらざらした味蕾ですが、女性の方が男性よりその味蕾の数が多いことがわかっています。

また女性はホルモンのバランスにより甘味と塩味のある食べ物を強く要求することも分かっており、チーズの主な味覚である2味と同じ味覚を求めてしまっています。

 

女の性ということでしょうか…。

 

日本人女性は新しいものが好き

日本人は新しいものが好き。

特に女性は新しいものを買い求めそれを広めて社会の購買を向上させています。

 

外国の新しい食べ物が定着したら今度は日本独自でアレンジした料理がたくさんできてそれにいち早く飛びつくのが若い女性です。

またインターネットの普及が発達したことにより情報の拡散力が爆発的に伸びたことと、今若者なら大体の人がインストールしているInstagramによる影響力はメディアも動かしています。

 

こういった拡散ツールが身近に使える時代と女性の特性が掛け合わさってチーズブームに拍車がかかったように思います。


まとめ

歴史から見てみると何度かアジア圏に古代のチーズが入ってきてはいるがなかなか普及することはなく近代になってやっと日本に馴染まれたチーズの歴史は調べていて面白いです。

 

そこからのチーズブームまでの期間は本当にあっという間といった感じです。

食文化が変わったことで一気にチーズが民家で普及し、またチーズの味覚や成分は中毒を引き起こしやすいことなど。

また日本人女性の新しいものへの探求心と今の時代だからできる情報拡散ツール。

 

そのすべてがチーズがここまで愛されるようになった要因だと私は思います。