ロンドンに留学中に通っていた学校と同じ建物の中の寮(レジデンス)で他の国の留学生たちと共同生活していました。
全くの他人でしかも国籍も違うし言葉もなかなか通じ合えない者同士。
楽しく仲良くもやっていたのですが、あることがきっかけでものすごい大きなトラブルへと発展しました。
そのトラブルがあったからより深く文化や国の違いによる考え方や、選択の違いなど負の面からわかる国際交流ができたと思います。
気になるところから読む
長年勤めていた寮母さんが辞めってしまった
私が寮に入ったのが2017年11月の事です。
その時に寮でのルールやシャワーの使い方、食事の時間など説明をしてくれた60歳の寮母さん。
彼女の名前はバーバラというのですが、結構長く勤めていたらしく、まさにこの学校の寮の顔となっていたと思います。
初めて会ったときに、とても早口で寮の事を説明されてぽかんとした時にため息をつかれたのを覚えています。
なんだかイライラしてる人だなというのが第一印象でした。
その後寮まで案内され、そこでもいろんなルールを説明してくれていたのですが、その時ちょうど外出していた他の寮生が帰ってきてその中に日本人がいたため”もう後はあの日本人に聞いて。その方がわかるでしょ”と言われたのを覚えています。
厳しくて怖い人だなと思っていたのですが、その態度と見た目通りで、規則にとてもうるさくまた夜10時を過ぎてからの物音にとても敏感で、部屋でみんなと談笑していたらブチ切れて自分のドアを開けてわざと思いっきり閉めて『てめーらうるせぇ!』とアピールしてくる人でした。
バーバラの部屋は私の部屋ともう一つの女子部屋の間にありました。
男子部屋も階がわかれていなくて、同じ階の一番突き当りにありました。
バーバラは寮での仕事や関係など見るからに相当ストレスたまっていたようで、目は充血していていつも独り言で怒っていました。
触らぬ神たたりなし。
なるべく話さないようにはしていました。
ですが私が住んでた当時の男子寮の子たちは平均年齢17歳の若い子たちばかりでほんとにやんちゃで説教されても反省するより拗ねてしまうような子供でした。
気に入らないことがあると物に当たりその音を聞きつけてバーバラが見に行ってお説教し、またそのことに腹を立てて大ゲンカしたり。
男子寮のやんちゃ組はバーバラの事をあまりよく思っていなかったようでした。
ただ、彼らはほんとにうるさかったのでバーバラがキレたのも理解できます。
狭い寮の部屋でベッドのパイプを使って筋トレしたり、急に廊下に出て走り出したり、夜寝ようとしている時間にそんなことされ、またそのような子たちが入れ代わり立ち代わり入ってきていろんな問題起こされいてはバーバラもたまったもんじゃなかったんでしょう。
バーバラのその時の状態を見て思ったのは彼女には寮母はもう限界なんだろうなと思いました。
ちなみに寮部屋の説明をすると
男子は全員で4人。
4人部屋で定員いっぱいでした。
女子部屋は4人部屋と6人部屋の2部屋ありました。
4人部屋は満員でしたが私の部屋の6人部屋は常に3~4人分のベッドは空いていて、私が滞在していた間は満員になることはありませんでした。
女子の人数は6人から多くて8人と一緒に過ごしましたが、個人ではなく団体で寮を借りられることもあるらしくその時はどの部屋も満員になるらしいです。
写真の通路の左側に女子寮が2部屋とその間に寮母さんの部屋、シャワーとトイレが一緒になった部屋があります。まっすぐ見える突き当りが男子部屋。
右側の壁に男子専用のシャワーとトイレ室、ごみ箱や冷蔵庫、ボイラー室などが各々の扉の向こう側にあります。
そんな環境で長らく働いていたバーバラ。
彼女は突然”もう私はここを辞める”と寮の廊下で大きな声で発狂していたのを見ました。
またいつものストレス発散で独り言かなと思ったらこれがガチだったらしくバーバラはその後割とすぐに寮母そしてハウスキーパーとしての仕事を辞めて学校を出ていきました。
寮での生活も精神的に来ていたからだと思っていたのですが、それに加え十分な給料を学校側が払ってくれないからという理由でした。
彼女は寮母さんであるのですがハウスキーピングも毎日してくれていました。
後で知ったことなのですがこの部屋掃除などはバーバラの好意で行われていて本来この仕事は寮母はしなくても良い仕事だったらしいのです。
え、じゃぁ誰が掃除すんのって感じでしたけど…。
この掃除作業が最も大変で時間を割く仕事なんです。
その掃除に対する報酬はバーバラが勝手にやっている事なので学校側はその分の報酬を支払わなかったとバーバラは漏らしていました。
もともとハウスキーパーと寮母は別で雇っていたらしいのですがバーバラが掃除してくれているのでみんなそれに甘えていたのでしょう。
普通の3倍働いているのに給料は変わらない。
そしてこのやんちゃ盛りな問題児生徒たちに加え私のような英語が伝わらない人ばかり。
いろいろあったんだろうなと思いました。
そしてバーバラは12月の初めの週に学校を出ていきました。
新しい寮母は学校と寮を無法地帯へと変える
バーバラの後釜として学校の事務員のアルバイトをしていた23歳のスペイン人の女性が抜擢され寮にやってきました。
この人、名前がルチアというのですがほんとにひどい寮母でした。
彼女はみんなに挨拶し、”私はバーバラのように厳しいルールは設けない。だから安心して”としきりに話していたのを覚えています。
おん!ええ奴やん!なんて思ったのが仇となりました。
ルチアは新しく任命された寮母だけど、何の教育も寮での決まりなどを教わらず来たようで、逆に私たちが教えないといけない立場でした。
引き継ぎ作業が一切されていなかったのです。
また学校の関係者の結構偉い人が寮にやってきて”ルチアを宜しく、彼女は何も寮の事を分かっていないからみんなで教えてあげて欲しい”とお願いされました。
今思うと、いやいやそれあんたらの仕事だろ!とも思います。
そして彼女はなんと23歳とかなり若い。
ですが中身は年齢以上に常識がなく、言いたいことが多すぎてヤバいの一言でまとめたくなるような人でした。
新しい寮母が学校をパブ化させる
一応校内と寮内ではアルコールの飲酒をあまりしない方がいいといった感じで、完全な禁止ではなかったようなのですが、あやふやな感じでやめておきましょうというようなルールだったようです。
バーバラがいたときは少なくとも寮での飲酒や喫煙は禁止でした。
学校側とバーバラとで少し規則に対する考えが違っていたように思います。
学校のカフェではハローウィンやクリスマスなど季節のイベントが学校で開催されるのですがそういった学校で企画しているパーティではお酒を飲んでhub状態にはなります。
ですがルチアが来てから毎晩のように寮の下の階にあるカフェテリアで宴会騒ぎをしてその騒動は明け方の3時まで続きました。
もちろん学校の教員がみんな帰って行った後に開催され、学校はこのことを把握していませんでした。
そんなどんちゃん騒ぎが毎夜明け方まで続くので、近隣からもうるさいとクレームが来ていたそうです。
しかし学校からの報告をルチアが嘘を塗り固めてごまかし宴会を辞めようとはしませんでした。
寮のみんなもその宴会に参加して、また学校が終わって施錠された後に寮生じゃない人たちを学校に招き入れるために勝手に開けて夜は遊び場になっていました。
朝起きたら知らない子が誰も使っていない空いているベッドで寝ていたなんてことも多々ありました。
海外の映画などでありそうな話ですが参加したくない人間からするとたまったもんじゃなかったです。
私も何度も誘われ、断ると担がれてその宴会に連れていかれたこともありましたが、正直ものすごい迷惑だったのですべて断っていかなかったです。
参加してしまったら最後、そのルチア達の事を悪く言えないのと学校のルールに反することをしたくなかったからです。
始めの方は楽しそうだな行って見たいなんて感じていましたが、日に日にその規模が良くない方向へ向かっているのが目に見えたため寮のみんなとは仲良くしたかったけど関われない時期がありました。
そしてこれがきっかけで人間関係のトラブルなどにも発展してしまいました。
新しい寮母は寮を汚しまくる
ルチアはトイレやシャワー室の使い方をまともにせず彼女の後はトイレはう〇こが付いており、汚物入れはあふれかえり、シャワー室は髪の毛の塊が点々と点在していていました。
視力の悪い私はその光景を見て『えっゴキブリがいる?』と髪の毛の塊がゴキブリに見えてめちゃくちゃビビりました。
まぁロンドンはめちゃくちゃ寒いのでゴキブリはおろか虫はほとんどいません。
ネズミはいますが。
そんな感じで寮母の仕事であるゴミ出しを全くせず寮の中はごみ屋敷となりました。
バーバラの時は部屋を掃除してくれていたというサービスをしていたのですがゴミ出しは寮母としての業務に含まれています。
しかしルチアは一切任されている業務を遂行せずただ遊び惚けて寮を汚しにやってきたようにしか見えませんでした。
寮が汚部屋と渇した末路
水場事情は相当きつかったです。
上記で書いたようにトイレとシャワー室はひどかった。
シャワー室のルールで、自分が使い終わった後に排水溝の蓋にたまった髪の毛をごみ箱に捨てるかトイレに流すかをしないといけないんですね。
そのまま蓋を外して髪の毛を流してしまうと詰まって水が流れなくなってしまうんです。
ルチアはそんなことを知らず流してしまい、案の定排水溝は詰まってしまいました。
それに気づいてすぐにシャワー室でのルールを告げたのですが、それでもルチアはしていなかったようで、またあとから入ってきた新しい寮生にもそういった教育を一切していませんでした。
はい、私が代わりにしていました…。
こんな使い方をし続けて、排水溝は詰まってしまいシャワーを浴びれば足首にまでお湯が溜まってきて気持ち悪かったです。
自分が洗い流した水ではあるがきれいではないので…。
これは寮生みんな嫌がっていましたが学校に訴えるまではみんなしなかったんです。
そして生ごみやプラスチックなどを捨てる共有のごみ箱が廊下の右側の納戸に収められていれ、これはバーバラがいたときは毎日ゴミは処理されていました。
そしてハウスキーピングは寮母の仕事ではないとのことでしたがこのゴミとバスルームにある汚物入れは毎日捨てるのは業務の一環です。
これらのごみを一切片付けなかったので、冬の寒い時期ではありましたが廊下が少しによっていました。
汚すぎる環境であったとどめの出来事が、ネズミです。
ロンドンは結構ネズミがでます。
しかしバーバラがいてた時はネズミは出なかったのですが、ルチアに担当が変わり寮が汚くなっていったある日にネズミが何かをかじる音が夜中に響き渡りました。
最初は何の音か分からなくて、その音が移動しているので不気味でした。
ある日寮に戻ると握りこぶし程の物体が素早く逃げ去るのを目撃し、ネズミだと断定しました。
ほぼほぼ毎日ネズミのかじる音が壁の向こう側から聞こえてきて、ルームメイトのトルコ人が怖がって私を起こしに来たのを覚えています。
私は連日の騒音のせいで不眠続きでしたので、そうなんだぁ~となんか適当な返答をして寝てしまいました。(笑)
掃除なんですが汚すぎて個人でやったりしましたが、まだその時住んでいた隣の寮部屋の日本人に
“そんなことしなくていい。ルチアの仕事だしお金払ってるのにおかしいよ”
と尤もなことを言ってくれて、その流れでその子と2人で学校に寮の汚さを訴えに行きましたね。
しかしその日本人も寮母がルチアに変わってから1週間もたたずして出ていくことが決っていたので、私ほどひどい思いはせずに済んだように思います。
寮部屋がラブホテル化
またこの時にはその事件がさらに悪化し、ルームメイトのロシア人がカフェで飲んで酔っ払った勢いで同じ国の男の子をお持ち帰りして寮のベッドでセックスに及ぼうとしていたのです。
明け方の3時半でした。
音で気づいて、まず寮に男の人がいることもびっくりですがこんなプライベートのかけらもないところでやり始められたのが、私の我慢の限界でした。
しかし結構怖かったし状況が読めなかったのもあり、とりあえずもう一つの女子寮で寝ていた日本人の友達の相談に行って応援を呼びました。
彼女も寝ていたのですが、起きてくれて一緒にルチアに言いに行かないと!と彼女たちが遊んでいるカフェに向かいました。
ルームメイトが男連れ込んでちちくりあってますと伝えるとさすがにルチアも絶句していましたが、彼女の第一声はこうでした。
“お願いだからこのことは学校には黙っていて。”
飽きれましたね。
情が移って学校になかなか訴えれなかった
ここまで来たらどうしますか?
学校に言うかエージェントに相談するかするでしょう。
現に周りの日本人にも言われました。
私はほんとに愚かな人間で、そんなルチアでもチャンスを与えてこちらがちゃんとしてくれと話せば変わると思って学校に言いませんでした。
また私以外の寮メイトはみんなルチアと一緒に飲んだり騒いだり、寮のルールを大きく違反していたためみんな学校にそのことを話すどころか、私を口止めしようと必死でした。
“そんなことしたらこのパラダイスが終わってしまう。
絶対言うな!いうなんてあなたのエゴでしかない。”
ルームメイトにこんなことを言われてショックだったのを覚えています。
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自分は一切間違ったことをしていないのにみんな敵になっちゃった。
そんな状況でした。
誰も相談する人がいなくなり、ただただ騒音と汚くなった寮に耐えるしかないのか…モンモンと考えていました。
しかしおかしなことです、大金を払ってこんな不幸を買っている状況。
絶対におかしいと思いました。
さすがにそのロシア人の事件で少し目が覚めたのか宴会は減りました。
減っただけでやめなかったのがいい根性してるなと思いました。
私はもう精神的に擦り切れてしまい、周りの圧もあったのですが、そのルームメイトのロシア人事件で我慢するのを一つ辞めました。
私はエージェントを通して学校に伝えることにしました。
その留学エージェンシは『株式会社ウィンテック』
相談したけど、まさかの回答。
海外だからそんなこともあるよねと話を終わらし、このトラブルに関わりたくないような気持ちが込められた返事が返ってきました。
詳しくは以下の記事に書いております。
エージェントについて
[nlink url=”https://abstract-ous.net/experience/not_recommended”]
海外で起こったトラブルで助けてくれたのは日本人でした
[nlink url=”https://abstract-ous.net/experience/heavy_uklife”]
結果的に同じ学校だった日本人が私の状況に同情してくれて、たまたま同じエージェンシを使っていたので団結してこの事件について訴えてくれました。
他の日本人の中には寮に住んでいた子もいましたが運よくバーバラがいる時期に住んでいたためこんなに荒れまくった状況を体験していません。
もともと同じ寮メイト。
不憫に思ってくれたのでしょう、親身になってくれました。
みんな団結して日本のエージェントにそれぞれ訴えてくれたことによりやっと動き始めてくれました。
遅いわ!とほんとに腹立たしかったです。
しかし結果的に私の訴えは何の力も持たなかったです。
まぁ泣き寝入りですね。
ですが、ほんとにつらくて出ていきたい、ここにはもう住める環境ではないと訴え続け、急きょホームステイができることになりました。
こっちが嫌な思いをしているのにまた別の住居を見つけてお金を払うなんてことをしたくなかったのと、根本的にお金がそこまでなかったので、既に支払っている中から何とかしてほしいと担当に相談したらそれが吉と出てくれました。
決った先も年末だったのにもかかわらずすぐに見つかって1週間ほどで出ていくことが叶いました。
その手続きを迅速にしてくれたエージェントにはこの時ばかりは感謝しました。
[nlink url=”https://abstract-ous.net/experience/back2jp”]
新しい寮母のルチアとの約束
学校の寮を出ることが決まったことで、やっぱりこんなに嫌な思いしてみんなはずるいって思ってしまったんですよね。
それもあったのですが自分の気持ちにもけじめをつけたかった。
こんな理不尽な環境にいて、モンモンと悩まされ、辛かったのもありますが決着をつけたかったのです。
なので私は自分からも学校に今までの寮の在り方を打ち明けることにしました。
この学校側に伝えることについてですが、最低限の掃除をルチアがしてくれなくて汚くなっていることは何度も直接伝えてはいましたが飲酒や宴会、ロシア人の件については黙っていました。
また掃除の件は学校側は非協力でした。
学校の管理職の人とルチアと私との3人で話し合いをしました。
ルチアには”あれほど学校には言わないでって言ったのに…。”と責められましたが、その前にルチアは私との約束を何度も破っています。
校内や寮でお酒を飲むのはいろんな事件になる引き金になることや、また飲んでいた子たちは18歳に満たない子たちも多くその限度を分かっていません。
つまり違法飲酒です。
イギリスでは18歳からお酒が飲めますが、18歳以下の生徒もちらほらいたようです。
監督する大人も一緒になって騒いでしまっている。
また年齢的にお酒を飲んではいけない子供の集まり。
そんな集団でお酒なんて飲んだら何か起こるに決まってるとルチアに話して、ロシア人の事件が起こる前の最初のころに彼女と約束をいくつか設けていました。
1つはお酒を学校で飲まない。飲むならパブへ行ってほしいこと。(うるさくて寝れないのが一番いやだったから)
2つめはせめてゴミ出しはちゃんとしてほしいこと。
3つめは寮生以外の人を寮に上げないで欲しい。
こっちはお金を払って住んでいるのにタダで寝泊まりされては腹が立つし、セキュリティ的にも怖い。
まぁ友達なら部屋にいるくらいは良いけど…。とも思いますが、ここまでされたら厳格に決めないとだめだと思い、もう私は第二のバーバラのような状態でした。
バーバラが去ってから彼女のありがたみと、そして彼女がなぜあんなに神経質にルールに厳しかったのか、ここに来てやっとわかったのでした。
だけどバーバラはもう帰っては来ません。
この基本的ともいえる私との約束をルチアはすべて破り、仕事をなめ切って遊び惚けて、飲んだくれていました。
キレてもいいですね、ここまでされたら。
しかし、ルチアに寮母が変わってからほんとに劣悪な環境が続いていたのですが、私はなかなか学校にも契約しているエージェントにも相談しませんでした。
理由は彼女が私に”この仕事は私の初めての仕事なんだと”真剣な顔で言われ、また”寮母として頑張りたい”と告げられてしまい、やっぱり頑張りたいと言っている子に対しては応援したくなってしまいます。
こっちが少し教えたりすればよくなるのかなど期待も持っていました。
だけど、私の力ではルチアを変えることはできなかったですし、彼女は私との約束を破るどころか倍返しの仇をお見舞いしてきました。
結果ロシア人事件で私は吹っ切れて全部言っちゃいましたけどね。
海外でのモラル
日本と比べるとモラルなんてない。
でも、今回のような事件は誰がどう見てもおかしい。
道徳的に見てもおかしいけど、海外だからあるんじゃないなんて流してはいけないとも思いました。
自分は間違えていないのに、損をし不幸であり苦しめられている。
助けを求めるには十分だと思いました。
ただ当時、私は本当にミカタがいなかったのでその判断ができなくなっていました。
もしかして私の考えが固すぎるのか?もっと楽に考えたらいいのか?
多数が私がこのことを学校に告げるのはいけないことだと言ってこられたので私は自分で持っていた判断が壊されてしまってました。
ましてや言葉がちゃんとわからない環境で、いろいろ言われ、言葉の壁だけでもとてもストレスがあるのにこんな状態に追い込まれたらちゃんとした考えを持てなかったようにも思います。
そして相談したところもちゃんと向き合ってくれなくて、絶望しました。
これを脱せられたきっかけをくれたのは近くにいた日本人でした。
モラル、日本人としての常識の理解があり、また言葉がスムーズに伝えられることができる仲間がいるのはほんとに心強かった。
英語レベルがもう少しあればもっと自分の気持ちを学校側に訴えれたのではないかと思います。
ただ単に留学して英語を学ぶだけなら英語力0でもなんとかなりますがトラブルが起こった時にその旨を伝えるスキルは少しでもつけておくべきだと学びました。
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天罰が下った
私が在校中ルチアは学校側からペナルティーを受けることもなく、ロシア人もその事件を起こした翌日にロシアに帰り、みんなやらかすだけやらかして一切の報いを受けていない者ばかりで私は発狂寸前でした。
しかし寮を出れたのはほんとに大きく、新しいホームステイ先の家はとてもきれいですごく豪華な家でした。
寮のみんなと程よく距離ができたことにより、学校でも無駄に話すことがなくなってしまったのですが、私がもうイギリスを離れるとなった時、仲良くしていた友達とみんなでご飯に行けました。
その時元寮メイトだったクルグス人の友達に”もうあなたは私と話したくないんじゃないかと思っていたわ”と言われて、彼女なりに私の事を気にかけてくれていたことを知れました。
この事件に対する怒りの矛先はどこに向かうことなく終わってしまったのですが、私が次の留学兼ワーホリ先のオーストラリアに着いたとき、イギリスに残っている日本人の友達から連絡が来ました。
“ルチアがクビになったよ!”
わぁおー!まじかぁ、なんか複雑だけど、そらそうだろう。
という思いと、ちょっと報われた気持ちにもなりました。
もうルチアの事嫌いになっちゃってたみたいですね。
ルチアは結果的に学校側から出された、飲酒や夜遅く学校で騒ぐことを禁止という規則が設けられたのですが、それに従わず今までと同じように学校をパブのように扱っていたようです。
いつものように学校を荒らし、土日の内に片づける魂胆だったようですが、
偶然にもその日新しくハウスキーパーとして面接に来たイギリス人が学校に早くついてしまったらしく、カフェテリアを見に来ていたようです。
そのイギリス人は荒れ狂った状態を見て”私こんなに汚いところで働きたくない”と学校に訴え、そのままルチアはクビとなったようです。
個人的に当事者があんなに訴えたのに何も動かなかったのに新しく来たイギリス人がちょこっと言ったら学校が動いたことに対して少し差別的な感覚を感じました。
今は新しい寮母さんに変わったようで寮も清潔に保たれていると聞きます。
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