1つの仕事や会社でも1人前と言われるのは3年は働くこと。
また転職に有利となってくる業務年数も3年からとなっています。
こういったことからとりあえず3年は働くべきと言う常套句が新入社員に言われ続けるわけだが、最近ではとりあえず3年はもう古いという考えも出始めている。
個人的には状況によるし、昔の人の考えが古いとは言い切れない。
実際に未経験から1つのスキルを取得してプロレベル(会社で使い物になるレベル)になるまで3年と言う時間は妥当です。
時間にして約8,000~10,000時間あれば下っ端の職人も棟梁と肩を並べて仕事ができるようになる。
仕事って慣れてくれば簡単なこともあるけど技術的なことや知識を増やして段階を得て成長していく種類の仕事や人間関係を構築して場数を踏んでそれなりに失敗して自分で理解しないと成長できないような仕事に関してはどうしても時間が掛かるわけです。
新しく会社に入ったけどなんか違うなと感じて辞めたい。
だけどとりあえず仕事は3年続けるべきと言われてモヤモヤしている。
つまらないしやりがいを感じないから転職してもいいよね。
だってとりあえず3年ってもう古いじゃん?
そう考えている人にとりあえず3年働く重みについてと、逆にさっさと辞めて転職した方が道が開ける人の違いを本質的に探っていきたいと思います。
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なぜとりあえず3年なのか?本質を考えよう
建前としては転職に有利だとか、会社で働くうえで1人前として業務を遂行できるようになる年月であります。
が、これって会社に人を縛るための世間的な考えです。
別に3ヶ月で辞めようが10年働こうが行動さえすれば転職は可能ですし、私の身内はホワイト企業であり大手の会社で営業職をしていましたが4ヶ月で会社を辞め転職活動をし、そのまま某有名航空会社でCAとなりました。
新入社員で就職はしたが自分がやりたい仕事と違っていて、そのやりたい仕事は何なのか明確に分かった時に転職はいつでも動き出すべきですが、特にやりたいことも無いが今の仕事はつまらないとか、やりがいがないとか、難しくて無理、など不平不満が出てきて辞めたいと考えている人の転職活動は苦労すると思います。
最初から楽しい仕事って珍しいです。
また目的のない行動は無意味です。
3年働く本質は仕事をする忍耐力・適応力・そしてその業務に必須なスキルを身に付ける期間です。
全部自分のためなんです。
初めは仕事は何も分からず新人は風当たりが強いです。
仕事がうまくこなせない期間でもあり、無能に感じて自分にはこの仕事は合っていないのではないのかと思えてしまったり、逆につまらなさすぎてこんな仕事に3年も使うなんて嫌だと感じて転職しようと考えているなら1度立ち止まって3年間働く本質についてもう少し考えてみよう。。
- つまらないから、身にならないから辞める⇒忍耐力がない
- 仕事内容が合わない、つらい⇒業務内での適応力がない
- 難しい、こんなのできない⇒難しいスキル程重宝されるのにその学習期間を手放すことになる
簡単に要約するとちょっとの事が合わないから、なんか違うなと感じたからとすぐに会社を辞めたり転職を考えている人は諦め癖がついてしまいます。
ここにいても仕方がない、時間がもったいないから転職⇒ポジティブな行動であり自分の未来を切り開こうとしている。
楽しくない、やりたくない、難しいから逃げ出したい⇒場所を変えても自分が変わらない限りずっと同じ不満が出てきます。
新入社員がしょっぱなから楽しくやりがいのある仕事なんでできない
まず言っておきたいのが入社して早々面白い仕事なんてできません。ある意味つまらない業務である基礎をしっかりできるようになってからやりがいのある仕事を任されるようになります。
仕事内容が合わないという人もたまに見かけますが、他のどんな仕事なら自分に合うのかの答えを持っていますか?
仕事ができ始めると楽しくなってきます。
若者が『やりたい仕事が無い』と迷走している人が多いが逆に『やっている仕事を好きになる』ことができればそれがやりたい仕事になります。
バイト経験があるなら最初はできないことが多くて怒られてばかりだったけどできるようになってきたら楽しくなってきたなんて言う経験があると思いますがそれと同じです。やりたいことを最初から持っている人なんて本当に少ないです。
また仕事が合わない合わないと愚痴を言ってしまっている人もなにが合わないのか考えてみましょう。
こういう人って客観的に見るるとネガティブな部分に目を向けがちで向上心が低い傾向にあります。
また中にはやりたい仕事だからと入ってはみたものの業務スキルの基礎知識を学ぶのに苦労して辞めたいという人は本当にもったいないです。
何でも初めから簡単にできてうまくいくのはゲームの世界だけです。
チートスキルがないので地道に努力すべきところは努力しましょう。
逆に未経験で給料をもらってスキルを付けられる時間がどんなに貴重であるか気づくべきです。
逃げたいから、つまらないからと諦め癖からくる退職理由ならどこへ行っても同じことを繰り返します。
3年同じ会社で働く意味を会社目線で考える
自分目線だとスキルが付くことと業務年数が3年もあれば転職に有利という大きなメリットがある。
ここからは会社目線で3年働いて欲しい理由を考えてみましょう。
3年も1つの会社で仕事をすれば会社で仕事をするうえで分からないことがほぼなくなってきます。
そうなれば居心地がよくなってくるのと人によったら役職もつくので会社から離れられなくなる。
つまり会社にとって都合のいい人間となれという事です。
当たり前ですね、組織で働くという事はそういうことです。
仕事をするスキル問題以外の事。例えばプログラミングのスキルや、看護師などでしたら採決したり医療器具の扱いなど学習して身になるスキル以外のその会社での独自ルールなども把握してきます。
他部署と一緒に仕事をしたり、また取引先との交渉の仕方など人付き合いを円滑に行うことも仕事上とても重要です。
こういったその会社ならではのルールや人間関係、規定にも慣れてきて淡々とこなせるようになってくるのが3年あればベテランでしょう。
人間関係も構築され緊張感がなくなり仕事をひっしに覚えていた新人時代と比べてだた作業をこなすルーティーン生活となってきます。
とりあえず3年働けと言うのは仕事のスキルを付けるためと言うよりも『その会社にとって都合の良い人材に育てる期間』でもあり『会社の事は全て網羅できているので自分にとっても楽に働ける能力を付ける期間』でもあります。
Win-Winな感じでもありますが、それが社会に染まって嫌だと感じる人もいるでしょう。
はっきり言いますが社会にはさっさと染まってしまった方が楽です。
反骨精神がどうとか悩んだときもありましたが振り返ってみると社会と自分のプライベートの時間をただ切り離せばいいのです。
働いている環境である社会(組織)にはその社会のルールに身をゆだねて、自分のプライベートな時間に個性を発揮させましょう。
話は戻しますが、こう考えても分かるようにとりあえず3年働けは会社にとって都合の良い人材にさせるための期間でもあるんです。
捉え方次第ではありますが、言い方を変えれば自分にとって働きやすいテリトリーとして慣れるまでの期間ですね。
わざわざ書くことでもない当たり前の事ですがこういった楽なレールを失うのが3年経たずにすぐに辞めてしまった場合のデメリットでもあります…(-_-;)
とりあえず3年に縛られず転職すべき人
3年も働くことなく転職をすべき人ってどんな人なのか。
- ①どうしてもやりたい仕事がある・なりたいものがある人
- ②ブラック企業に入ってしまった人
上記でも書きましたがやりたい仕事が明確にあり、その仕事が現職とは全く違った職種の人は転職しましょう。
これに加えて行動力があるなら短期間で就職先が決まりますし、本気でやりたいと思える仕事なら志望理由もしっかり持っているはずですし面接でもうまくいきます。
やりたいことに気付けたのに、全く的外れな仕事で3年も自分の貴重な時間を費やすのは本当にもったいない。
人生片道切符ですので挑戦したい事があるなら迷わずチャレンジしましょう。
もう一つはブラック企業に入ってしまった人。
ブラック企業は有無を言わずにすぐ辞めましょう。体と心を壊すだけです。
ブラック企業では人を人として扱ってもらえるような環境ではありませんし、社畜となって会社に洗脳され心身ともにボロボロになって捨てられるような環境ですので今すぐ逃げてください。
新卒が会社をすぐに辞めて転職した時にぶち当たる壁
新卒でなくても転職する人は先の事への不安を抱えています。
しかし新卒は社会についてもっと分からない状態です。
よく言われている転職に有利となる3年勤務条件を手放すことになるけど大丈夫なのかと言う話ですが、考え方次第です。
3年働けば転職に有利なのは事実だが…『日本の古臭い書類選考よりも上を行け』
転職サイトなどを見ると業務経験が3年以上あると選べる会社の幅が広がります。
未経験よりも即戦力となる人を選ぶのは当たり前の事です。
ただ、中には空っぽの3年間を働いた人もいるわけです。
業務歴が3年あるが特に大したスキルも無い人でも履歴書の段階では分かりません。
たった1年しか働いていないけど3年働いた人よりも有能なスキルを持っている人も五万といます。
こういうのを見分けられないのが今の日本の書類選考なんですよね。
あくまで目安として3年としているが”ただ会社にいるだけの3年間働いた人”と”がむしゃらに噛みつく勢いで1年間働いた人”とでは質が完全に違います。
結果として後者の方が会社には求められるし、もし会社が倒産したとしても一人でやっていけるほどの力を付けることができる人でもあります。
向上心がありできうる能力の幅が深まっているならばぶっちゃけ業務経験3年も必要ありません。
履歴書のスキル項目にびっしりとアピールできれば業務経験3年も無くても転職は必ず成功します。
スキルも特にないし3年も働いていないけど転職したい
中には数か月働いたけどやっぱり合わない、無理だと思って転職したい人。
求人情報の必須条件では業務経験3年以上ばかりだと落ち込みますが、『無いものは無い。自分が持っているものだけで勝負しよう。』と言いたい。
どうあがいても3年間の業務経験はその合わない会社で時間を無駄にするほか手に入れられません。
無いものは無くて仕方がない、今現在自分が就活で勝負できるものをアピールしていくしかないのです。
無いものに対して絶望しない。
誰でも業務経験3年は働ければ手に入れられるものです。
その他の自分が持っているもので勝負して前向きに行動すべきです。
新卒入社で数か月で辞めても転職は成功できます
世間体では数か月で仕事を辞めたら履歴書に傷がつくとか、3年どころか1年も働いてないなら書類選考や面接で不利などと言われています。
事実でもありますが、全部たいしたことではありません。
履歴書に傷ができるよりも人生の貴重な3年間に傷を付けたいのか。
書類選考や面接で不利と考えている人は次にやりたいことがなく無謀に会社を辞めてしまった人が言っていることです。
新入社員は社会人経験も無くまた業務スキルがないので転職するのにもアピールできる部分が少ないように思えますが、将来性のある若い人材の可能性に勝るアピールポイントもありません。
仕事の基礎的なスキルなんて早くて半年くらいで大体の事はできるようになってきます。
たった半年で身に付くスキルが無いだけですので、新卒ですぐに会社を辞めたら不利なのかなどと考えるよりも自分のやりたいことに向かって進むべきでしょう。